「新築から数年で床がパキッと鳴る」「マンションのフローリングがペタペタ音を立てる」
こうした床鳴りの症状は、実は床の工法によって原因が大きく異なります。
本記事では、剛床工法と直貼り工法の違いに着目し、それぞれの床鳴りの仕組み・放置リスク・最新の補修法まで徹底的に解説します。
1. 床工法の基礎知識
床工事には大きく分けて剛床工法と直貼り工法があります。
構造や材料が異なるため、床鳴りの発生メカニズムも全く違います。
剛床工法とは
- 木造住宅に多い工法
- 根太や大引きの上に合板を敷き、釘やビスで固定
- 床全体を一体化させることで強度を高める構造
直貼り工法とは
- マンションなど鉄筋コンクリート造に多い工法
- 下地コンクリートにフローリングを直接接着剤で貼り付ける
- 遮音性能を確保するために採用されるケースが多い
2. 剛床工法で起きる床鳴りの特徴
剛床工法では「釘鳴り」と呼ばれる症状が代表的です。
- 原因1:釘やビスの緩み → 歩行荷重で釘が摩擦しパキッ音
- 原因2:木材の伸縮 → 冬の乾燥や夏の湿気で固定力が低下
- 原因3:根太や大引きの沈み → 部分的なたわみがギシギシ音を発生
剛床工法の床鳴りは「経年+施工精度」が主因です。
3. 直貼り工法で起きる床鳴りの特徴
直貼り工法では「接着層の劣化」が最大の原因です。
- 原因1:接着剤の経年劣化 → 剥離してペタペタ音
- 原因2:下地コンクリートの湿気 → フローリングが膨張し摩擦音
- 原因3:床暖房の熱影響 → 伸縮が繰り返され接着部が弱る
直貼り工法の床鳴りは「接着剤+湿度+温度変化」の複合作用です。
4. 工法ごとの床鳴り音の違い
- 剛床工法:パキッ・ギシッと乾いた音
- 直貼り工法:ペタペタ・キュッと湿った音
5. 放置した場合のリスク
剛床工法
- 床下構造の緩みが進行 → 床沈下の可能性
- 建物全体の耐震性に影響
直貼り工法
- 接着剥離が拡大 → フローリングの浮き上がり
- マンションでは騒音トラブルに発展
6. 床鳴り診断のポイント
プロは音の種類や発生条件を細かくチェックし、工法別に原因を特定します。
- 剛床:釘頭の浮き、根太の緩みを確認
- 直貼り:接着層の空洞、床暖房の熱影響を確認
7. 最新の非破壊補修法
当社では床を剝がさない特殊工法を採用しています。
剛床工法向け
- 専用圧締ビスで釘鳴りを解消
- 樹脂注入で緩みを固定
直貼り工法向け
- 接着層に樹脂を注入し再固定
- 摩擦音箇所を部分補修
8. 施工事例
- 剛床・築8年:廊下でパキッ音 → 圧締ビス補修で即解決
- 直貼り・築12年マンション:リビングでペタペタ音 → 接着層補強で改善
9. FAQ
Q. 剛床工法と直貼り工法、どちらが床鳴りしやすい?
A. それぞれ原因が異なり、どちらも条件次第で発生します。
Q. DIYで直せますか?
A. 一時的に軽減できる場合はありますが、再発リスクが高いため専門補修が推奨されます。
10. まとめ
剛床工法は釘鳴り・下地の緩み、直貼り工法は接着層の劣化が主因です。
放置すれば構造劣化や騒音トラブルに発展します。
当社の床を剝がさない特殊工法なら、短時間・低コスト・自然な仕上がりで解決可能です。まずは無料診断をご利用ください。